線量計の種類

表面汚染の測定、空間放射線量率の測定、個人被ばく線量の測定など、 用途によって放射線測定器、線量計の種類は異なります。


表面汚染の測定

  • α線測定用:ZnSシンチレーション式の線量計
    α線は、ほかの放射線よりもエネルギーと粒が大きく、瞬間的なエネルギーは大きいけれど、すぐにエネルギーを失ってしまう性質があります。 従って、原発事故現場内などでの作業員の安全を監視するために必要な放射線測定器です。
  • β(γ)線測定用:GM管式ガイガーカウンター
    β(γ)線を放出する放射性物質による体表面汚染の測定には、GM計数管式サーベイメータが最も広く使われています。
    表面汚染測定では,短距離しか飛ばないβ線を検出する機種が中心で、β線は瞬間的なエネルギーが強いので、 原発事故現場での作業員の安全監視のために有用です。
    また、ホットスポットの探索や、食品、土壌などの表面汚染を測定するためにも使われます。
    測定単位は、CPSかBq/cm2が使われますが、日本では福島原発以来、Bq/cm2が良く使われています。

空間放射線量率の測定

空気中の放射線を測定する際、放射線の種類、エネルギーおよび放射線レベルに適している測定器を使用することが重要です。 また、放射線測定器は、ピアノの調律と同じで、最初の性能を維持するためには基準に基づいた的確で定期的な点検・校正が必要です。 さらに、測定器固有のエネルギー特性、方向特性ならびにパルス状放射線に対する応答性能によって、測定結果の評価が異なるので使用上の注意が必要です。

  • ガンマ線測定用
    ガンマ線は電波と同じ電磁波で物質を透過する力が大きく、空気中に拡散しやすく 被曝すると外部からでも体の奥深くまで到達しますので、原発事故現場周辺地域での放射線線量を計測する必要があります。 電離作用そのものはベータ線よりも弱いので、主に低線量の測定のために、NaIシンチレーション式の線量計が普及しています。
    高線量対応では、電離箱式やGM計数管式のもがあります。高線量対応ほど、価格が高くなります。
  • 中性子線用:
    中性子線は透過力が大きく、原子に吸収されると違う種類の原子を作る性質があります。主に核分裂時に発生します。 原発事故対応の線量測定では、中性子線のみが拡散することはあり得ないので、 中性子とガンマ線が同時に測定できる線量計が必要です。